先日、つくばミニメイカーフェアというイベントでチーム「まさお」としてIoT草刈りゲーム「草刈ルゥーーン」というものを展示してきました。
展示に関する紹介はこちらです。
技術的にはすごくシンプルで、草刈り機にGPSを取り付け、刈った範囲を可視化するものです。
このシステム(?)の通信から可視化についてはIoTプラットフォーム「SORACOM」のサービスで構築しています。
簡単に説明すると、草刈り機が動いている間、一定の間隔でSORACOMに位置情報を送り、Harvestにデータを溜めて、Lagoonで可視化するプロトタイプです。
試作機
1号機
電子工作未経験だったこともあり、Groveというはんだ付け不要のキットをSORACOMのサイトで購入しました。
このキットにはGPSとSORACOMのSIMカード(SORACOM IoT SIM)も含まれています。
草刈り機が動いているかの判定はエンジン部に取り付けた振動センサで行います。
ついでに稼働時間をカウントするディスプレイも取り付けました。
実際の機器はこうなっています。
この機器を使い、広島県呉市のレモン農家、末岡新果園さんご協力のもと、実際のレモン農場で実証試験を行いました。
前日にすったもんだありましたが、初の実証試験、無事に動きました。
SORACOM Lagoonでも無事表示できました。
また、この実証試験の様子は「地方版IoT推進ラボ」というサイトでも紹介いただきました。
2号機
実証試験のあと、つくばミニメイカーフェアまで少し時間があったので、別の用途で購入していたM5Stackで2号機を作ることにしました。
振動センサは1号機と同じものを使い、GPSと3G通信は別途モジュールを購入しました。
そしてここでもソラコムさんにも大変お世話になりました。
というのも、GPSモジュールと3G拡張ボードはそのままでは同時に使えないとのこと・・
対応方法をソラコムのMAXこと松下さんがQiitaにて紹介してくれていました。
ソースコードまで提供いただき、実際には半日程度で開発できました。
展示
2月のつくばミニメイカーフェアはリーダーが突貫で制作したバーチャル草刈りもあり、非常に盛り上がりました。
実際の草刈り機は展示できないので、1号機、2号機をおもちゃに取り付けました。
デモデータを取ってみました。
まとめ
この「草刈ルゥーーン」のアイデアはハッカソンから生まれましたが、実装は「IoTの民主化」を掲げるソラコムさんをはじめ、Qiitaなどの先人たちの知恵を借りて容易に実現できました。
まだまだ課題は多いですが、引き続き改良し、社会実装を目指してユルユルと頑張ります。