IoTで子育てHack

この記事は、「子育てエンジニアAdvent Calendar 2021」17日目の記事です。

私事ではありますが、10月に第三子(長女)が生まれ、10月中旬から1カ月強の育休をいただきました。

今回このアドベントカレンダーを知り、たぶん人生で最初で最後の育児休暇の間の育児と家事を通じ、エンジニアとして何か改善できないか取り組んだ記録を残してみたいと思います。

自己紹介と家族構成

私は社会人21年目の中年おじさんで、プログラマーとしてキャリアをスタートし、いろいろ経て今は社内情シス(主にインフラと雑用)をしているなんちゃってエンジニアです。

妻(専業主婦)と息子2人(5歳と3歳)、新入りの長女の5人で暮らしています。

幸い私も妻も実家が近い地元暮らしなので、母と義母に助けてもらいながら子育てができる恵まれた環境(感謝!)で、少しですが趣味の時間もとれる状況です。

育休中大変だったこと

育休中、家事と育児、色々大変でしたが、その一つが長男(5歳)の幼稚園バスのバス停までの送迎です。

特に行きはバスの到着時間がまちまちで、待ち時間が長いときは「なんだかなぁ」と思ってました。

幼稚園バスのイラスト

IoTで課題解決

概要

なんちゃってエンジニアの私ですが、2018年からIoT(Internet of Things)にちょろちょろ携わっていて、特にソラコムのデバイスやサービスを使うのが好きです。

今回、以下のGPSマルチユニットを使って、幼稚園バスの現在地を可視化(および通知)をしてみようと思い、挑戦しました。

実装

GPSマルチユニットの設定の方法は以下にあります。

今回は送信モードを「定期送信 – 手動モード」、送信間隔を最短の「1分」にしました。

さらに高頻度に送信するため、加速度割込みも設定します。

これにより移動中は1分未満で位置情報が送れます(たぶん)。

可視化はSORACOM Lagoonというツールを使い、Soracom MAPパネルを使って地図を表示します。

実験

いきなり幼稚園に「バスにコレ載せてください」はお願いしにくいので、息子のカバンに手持ちの2台のGPSマルチユニットを忍ばせました(それもどうなの・・?って感じですが・汗)。

結果、いい感じでデータとれました。

行き(マップはぼかしてます)

残念ながらSORACOM Lagoonには距離を取得する機能がない(知らないだけかも)ので、下段の幼稚園の距離は幼稚園とバスの緯度経度の差の二乗和(×1,000,000)で出してみました(SQRTもなく苦肉の策)。

「緯度」と「経度」は幼稚園の緯度経度
($A - 幼児園の緯度) * ($A - 幼稚園の緯度) + ($B - 幼稚園の経度) * ($B - 幼稚園の経度) * 1000000

※幼稚園の緯度と経度はGoogleマップから取得しました。

この値でアラート機能を使えば出発&お迎え通知機能もできそうです。

オチ

「さて、幼稚園に提案しようかな」と思ったのですが、ふと「幼稚園バス GPS」でググってみたら、月にわずか数千円で使えて、より高機能なサービスが山のように。

ま、そりゃそうか・・

しかしこういうものがDIYでできるようになったのは「テクノロジーの民主化」、すごいなーって思います。

今回は微妙な結果でしたが、引き続き子育てや家事に役立つシステムを日曜大工的に作るのも悪くないなーと感じたなんちゃってエンジニアおじさんでした。